静岡市葵区の建設会社アースシフトの近藤隆智社長は２５日、市役所静岡庁舎に田辺信宏市長を訪ね、ウクライナからの避難民に対する支援に取り組むことを報告した。当事者の希望に応じて就労場所を提供し、各家族に支援金を寄付する。

同社はロシアからの侵攻に苦しむウクライナ人を少しでも支援しようと、今月上旬ごろから社員や関連会社に協力を呼び掛け、募金を始めた。浄財は５０万円に上り、１家族につき１０万円を寄付することとした。
　同社のグループ組織「イマジン協同組合」が技能実習生のあっせんなどを行っていて、就労場所の紹介のほか、在留資格の手続きなどのノウハウも提供できると強調した。
　近藤社長は「（避難民に）静岡市に住んで良かったと感じてもらえれば」と話した。田辺市長は「多文化共生社会の実現に向けた試金石になる」として、さらに支援の輪が広がっていくことに期待をした。